感染症情報:麻疹(はしか)
9月に、奈良県内で複数の大人の麻疹(はしか)の患者が発生しています。
麻疹ウイルスの感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が麻疹患者と接触した場合は、 ほぼ100%発症すると言われています
潜伏期間はおおむね、10日~12日間です。
その後、咳、くしゃみ、鼻水、目の充血などをともなう38度くらいの発熱。
口の中の粘膜に「コプリック斑」という白く小さな斑点ができます。
その後、一旦熱が下がりますが、すぐに39度くらいの高熱になり、それとともに、赤い小さな発疹が体中に広がっていきます。
熱に関しては、3~4日程度で軽快し、発疹は、10日〜2週間ほどで治まります。
大人の場合は、重症化しやすい傾向があります。体力を消耗して抵抗力が落ちるため、「中耳炎」「肺炎」「脳炎」などの合併症を引き起こしやすく、それらが重症化すると、死に至ることもあります。
予防接種を行っていない方は特にご注意ください。